※この記事は2020/8/12に投稿した記事になります。
食べなければ絶好調、食べれば絶不調、
でも食べてないから体力なくて、この暑さの中はほとんど活動できない、
あおさん(@aosan)です。
新型コロナウィルスも理不尽な病気ですが、私の身体もまた理不尽な状態ですね。
ニキビ問題が皮膚科のお薬でかなり良くなったのに、また次の問題かぁという感じです。
7月末ごろから夕食後に早期ダンピング症状を起こす頻度が上がり、次第に食事をとること自体がしんどくなっており、今に至っている状態です。
前回の記事で当面は、退院後に行っていた1回の食べる量を少量にして、消化の良いものにする食事管理のレベルまでいったん遡って、様子を見ていくこととしました。
こんな中で、比較的食べることができたのが『冷や汁』です。
私の住む埼玉県の北部では『冷や汁』というと「うどん」なんですね。
昔の人はどのうちも自宅で「うどん」を打っていて、亡くなった私の祖母もよく「うどん」を打っていました。
そのつけ汁が夏の暑いころになると『冷や汁』で出てきたものです。いわゆるソウルフードですね。
そして宮崎県にも『冷や汁』があります。
奥さんのご両親が宮崎出身なために、ご実家にお邪魔した時にいただいたのが「ごはん」にかける『冷や汁』。
衝撃的でしたが、むちゃくちゃ美味かったですね。
そんな宮崎の血統で埼玉育ちの奥さんが作る冷や汁は、なかなかハイブリッドな『冷や汁』を作ってくれます。
今回はそんな『冷や汁』について、つらつらと書いていこうと思います。
みなさんのレシピのひとつに加えていただけたら嬉しいです。
埼玉県の『冷や汁』
埼玉県の『冷や汁』の対象は主に「うどん」です。「素麺」でいただく場合もあります。
埼玉県内で「うどん」というと私の住んでいる隣にある「加須市」の名産で、『冷や汁うどん』の発祥と言われるお店が『子亀』さんといううどん屋さん。
この辺りでは有名なお店ですが、ここは「外食」として初めて『冷や汁』を扱ったお店です。
『冷や汁』自体はソウルフードですので、それこそ家庭ごとに微妙に味が違い、そして、独自の発展を遂げているものと思います。
以下の作り方はウチの実家ヴァージョンです。
おそらく県北地域のスタンダードな作り方です。
材料
- いりごま 適量
- 味噌 適量
- 大葉 適量
- 刻みネギ 適量
- きゅうり 適量
- うどん または 素麺 食べたいだけ
作り方
- 「いりごま」をすり鉢でする。
- すり鉢に刻んだ「大葉」「ネギ」「きゅうり」を入れてさらにすり潰す。
- ある程度砕けたら「味噌」を入れてすり混ぜる。
- 「うどん」または「素麺」はゆであがったら冷水で締めて、ざるに盛る。
- すり鉢に作った「みそだれ」を氷を入れた冷水で伸ばしてつけ汁を作る。
これは昨日、実家でいただいた『冷や汁』です。
ほかの家族は「素麺」でいただいたんですが、どうにも私は「素麺」が受け付けなくて「ごはん」を一杯もらって、宮崎県ヴァージョンのようにごはんぶっかけで食べてみました。
ちなみに埼玉県には「ごはん」で食べる『冷や汁』はありません。が、予想外にこれは美味かった。宮崎県『冷や汁』に負けないうまさだったと思う。
全然炭水化物が取れてなかったので、本当に良かった、そして野菜も取れるので一石二鳥。
ただ、上記の作り方のままだと、ちょっとマイルド過ぎたので、私は水で溶いた「みそだれ」のなかに小さじ一杯ぐらいの「めんつゆ」を入れています。
「めんつゆ」にはかつお出汁などうまみ成分がたくさん入っているので、ちょっと入れるだけで、味の幅を広げてくれますね。
ウチの母に「めんつゆ少し入れちゃったよ」と言ったら、「私も入れたよ」と普通に返されました(笑)
宮崎県の『冷や汁』
宮崎県の『冷や汁』の対象は「ごはん」です。
暑くて食欲が落ちる夏に冷たい汁を冷ました米飯か麦飯にかけるもの。Wikipediaによると、「みそ汁ぶっかけめし」の一種とも書かれています。
埼玉県の『冷や汁』との違いは、「うどん」と「ごはん」という大きな違いのほか、使われる材料に「焼き魚」そして、「豆腐」が入ります。「焼き魚」は主に「鯵」です。
※先ほど奥さんの実家で詳しく聞いてきたのでちょっと加筆します。
材料
- いりごま 適量
- 味噌 適量(九州産の麦みそがベスト)
- 大葉 適量
- みょうが 適量
- きゅうり 適量
- 焼き魚 適量(骨を取ってほぐしたもの)
- 豆腐 適量
- だし汁 かつお節で出汁をとったものを冷やしておく
- ごはん 適量(冷ましたものがよい)
作り方
- 「いりごま」をすり鉢でする。
- すり鉢に刻んだ「大葉」「きゅうり」「みょうが」、ほぐして骨をとった「焼き魚」を入れてさらにすり潰す。
- ある程度砕けたら「味噌」を入れてすり混ぜる。
- 砕いた『豆腐』を入れる。
- 湯を沸かし「かつお節」でだし汁を作り、冷やす。
- 冷ましたごはんを茶碗に盛る。
- すり鉢に作った「みそだれ」を氷を入れた5の出汁で伸ばして、食べるときに適宜ごはんにかける。
奥さんの実家でいただいた『冷や汁』はけっこうごっそり「焼いたアジ」が入っていたのが印象的でしたね。
「焼き魚」が冷たいミソスープの中に浮いてるんですよ!未知との遭遇でしたね。
やはり宮崎県もソウルフードなので、各家庭で味付けや作り方には違いがあり、独自の進化を遂げているものと思われます。
そして、『冷や汁』というと、埼玉県よりは宮崎県というイメージのほうが強いようですね。
地鶏食って、焼酎飲んで、〆で冷や汁。
あとは帰って寝るだけコンボですね。
宮崎にもまた遊びに行きてぇなぁ。
ウチの奥さんのハイブリッドな『冷や汁』
さて、宮崎の血統で埼玉育ちのうちの奥さんの作る『冷や汁』は、ハイカラでハイブリッドな『冷や汁』です。
もはや『冷や汁』じゃないかもしれません(笑)
この『冷や汁』ももとは「うどん」のためのレシピだったんですが、私がこんな状態なので、「ごはん」で食べてみたんですが、これも絶品だった!
この間作ってくれた『冷や汁』のレシピ教えて。記事に書きたいんだけど。
簡単だからすぐできるよ、今作ってあげるよ!
今日は いつも 素敵な奥さん、ありがとうございます。
そんじゃお願いいたしますm(__)m
材料(3人分)
- めんつゆ 60CC
- 水 50CC
- いりごま 大さじ2
- レモン汁 大さじ2
- 大葉 10枚
大葉は庭にいくらでも生えているので取り放題。田舎ですから。 - サバ缶 1缶
- ごま油 小さじ2
- 刻みネギ 適量
ネギも庭にストックあり(*`艸´)
田舎ですから。 - 冷凍うどん 2人分
- ごはん 1人分(私用)
作り方
- ボウルに「めんつゆ」を入れて「いりごま」を入れる。
- 「レモン汁」を入れる。
- 「ごま油」を入れる。
- 「サバ缶」を汁ごと全部投入!
- 刻んだ「大葉」を全部投入!!
- ひたすら潰しながらかき混ぜる!!!
- 「うどん」を茹でる。
- 「ねぎ」を刻む!!!!
- 「うどん」を冷やして締める!!!!!
- 完成(うどんヴァージョン)
- 完成(ごはんヴァージョン)
奥さんの『冷や汁』実食
独自の進化を遂げた『冷や汁』を食べてみましょう。
「うどんヴァージョン」です。
この『冷や汁』の特徴は「味噌」を使わないことです。「めんつゆ」と具材の混ぜ合わせで作るんですね。最大の特徴は『レモン汁』です。
爽やかな酸味が食欲をそそる。
酸味の強さが埼玉県や宮崎県の伝統的な『冷や汁』からはずいぶんと離れています。
しかし、「味噌」を使わない『冷や汁』は実は埼玉県内に存在しておりまして、埼玉県久喜市のあたりの県北東部あたりですね、この地域の『冷や汁』は「味噌」を使わずに、「めんつゆ」と具材で仕上げるようです。
奥さんのレシピはこれに近いですね。
ごはんヴァージョンです。
もともとのレシピは「うどん」なので、「ごはん」は私が無理言って実現したもの。
「ごはん」と「魚」なので、見た目は宮崎『冷や汁』に近いですね。
焼き魚の代わりに「サバ缶」を使うのも、クックパッドなんかではよく見かけるやり方。
アリですね~。美味い。
一つ言うとすれば、「うどん」のつけ汁のイメージの味付けなので、「ごはん」にはちょっと強い味なので、「水」の分量をやや増やすことと、「レモン汁」の分量はやや抑えめでもいい感じはします。
「レモン汁」の酸味と「大葉」のさわやかな香り、「ごはん」も冷やしているのでサラサラと食べられて、食欲ないし、食べられないしの私にはとっても食べやすい。
伝統的な『冷や汁』というより、エスニックなアジアン料理でもイケるかもしれない。
いや~作ってくれるんだったら、朝にインゼリーと玄米ブラン食べなきゃ良かったなぁ。お腹いっぱいで半分しか食べれなかった。
ごちそうさまでした。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
なんとなく『冷や汁』を食べる機会が立て続けにあり、埼玉、宮崎・・・。違いを調べるのも面白いなと始めてみました。
歴史的に「埼玉県」と「宮崎県」の『冷や汁』に接点はなさそうですね。
「埼玉県」の『冷や汁』は群馬、栃木、新潟あたりまでその派生を見ることができるようで、これらはやはり「うどん」です。
「宮崎県」の『冷や汁』は、熊本、鹿児島、大分あたりまでその派生を見ることができるようです。こちらの派生は「焼き魚」のほぐし身を使うのが共通点。
宮崎冷や汁に類似性を見出せるものは海を越えて、岡山、広島、愛媛、香川などにみられるようです。
ウチの奥さんの作る『冷や汁』は独自の進化を遂げて、埼玉県の『冷や汁』うどん、宮崎県の『冷や汁』ごはんが融合して、さらに今の時代にならった時短、お手軽な点など、時代に合わせた変化をしていますね。
また次の世代に移るときには、また時代に合わせた独自の進化を遂げていくのかもしれません。
普通にいろいろ発想わいてきますもんね、ぶつ切りトマト入れたら美味そうとか、鶏むね肉のほぐしとか合いそうとか、サラダうどん風に仕上げるのもいいかもとか、ナンプラーで風味つけたら・・・(笑)
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